紀ノ川農協では、取引先生協などとの交流活動の一環として、毎年いろいろな果
物の収穫体験(果物狩り)に取り組んでいます。なかでも、ほかにはないと思われるのが「紀ノ川柿」狩りです。
「紀ノ川柿」とは、平核無(ひらたね)柿を木にならせたまま固形アルコール入りのポリ袋で包んで渋抜きをしたもの。収穫後に渋抜きをしたものとは、果
肉にたくさんのゴマが入ることや、遅くまでならしておくので一回り大きくて果
皮の赤みが強いことなどで見分けがつきます。当然、味もよりおいしくなっています。手間がかかるので生産量
は少なく、知る人ぞ知る逸品です。
伊都郡かつらぎ町の松岡宏幸さんの柿園では、9月にアルコールの袋かけ体験にも取り組みました。「紀ノ川柿」狩りを始めて3年目の今年は、玉
太りも甘みも上々で、松岡さんのたゆまぬ努力のたまものです。来園された人から「こんなに大きな平核無柿にびっくり。すごいゴマにびっくり。すごく甘くてまたびっくり。来てよかったわ」と大好評です。
今年包んだのは約2000玉。開園期間は11月はじめから20日まで。イノシシに少し食べられてしまいましたが、「喜んでくれてよかったよ。来年ももっとおいしくなるようにがんばりたい」と、松岡さんも大満足の“収穫の秋”です。
(和歌山県農民連 松岡登)
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今年も蜂屋柿を干しました。
今年は天候もよく、生柿は豊作でした。「世界食の遺産」に認定されたこともあり、人気は上々。しかし、加工仕上げがなかなかむづかしく手間がかかります。振興会や農協も生産量
をあげるため努力していますが、柿づくり農家が高齢化して大変です。
体力の衰えはどうすることもできませんが、新日本婦人の会のみなさんに皮むきや手入れなどを手伝っていただき、ご要望に応じられるようがんばっています。
(岐阜県農民連 岩田昭)
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