テレビで紹介 活躍する農民連輸入米の危険性10年以上も前から指摘
テレビ東京系「ガイアの夜明け」11月18日夜、1時間にわたって、テレビ東京系列で「ガイアの夜明け―独占取材“事故米”問題の真相」が放映されました。番組では、輸入米の危険性を早くから指摘してきた農民連の活動が紹介され、さっそく反響が届きました。
政府交渉で鋭く責任追及する姿番組は、汚染米をでんぷんに加工して日本中にばらまいた島田化学工業を直撃取材し、社長から事件のてんまつを聞き出します。汚染米を「工業用」として売り渡しながら、製品の販売先は不問にした農水省の責任が浮き彫りになりました。また、汚染米とは知らずに購入した酒造メーカーが、風評被害も含めて深刻な経営危機に陥っていることを伝えました。 さらに番組は、このような事件がなぜ起こったのか、その原因に迫り、問題の根本にはミニマムアクセス(MA)米の輸入があることを指摘。そして、その危険を10年以上も前から指摘してきた団体があるとして、農民連本部の入るビルや事務所の中まで紹介しました。 農民連が2001年に中国の米産地を視察した際のビデオを紹介し、多量の農薬が無造作に使われていたことを明らかにします。また、農水省との交渉の場にもカメラが入り、汚染米輸入の責任を厳しく追及する笹渡義夫事務局長の姿をクローズアップで伝えました。
すごい農民連の中国視察ビデオ番組を見た千葉県匝瑳市の稲作農家、大木伝一郎さん(千葉県農民連会長)は、「農民の怒りをもっと伝えてほしかったので、やや物足りない感じ。しかし、この事件による影響の重大さはよくわかった。農水省の責任はきわめて大きいと改めて感じました」といいます。北海道浦臼町の稲作農家、牧島良和さんも、「農民連の主張のエッセンスは伝わったと思います。それにしても、汚染されたでんぷんの行方が『わからない』などというのは許せない。行政の責任で事件の全容を解明し、被害を受けた食品加工業者や酒造メーカーにもきちんと補償すべきです」と感想を述べました。また、神奈川県の米屋さん・志村茂則さん(若い米屋の会会長)は、「農民連の取り組みは早かったですね。特に中国のビデオはすごかった。それから、善意の被害者は助けなければいけない。2兆円の定額給付金などをばらまくより、こういうところに使うべきで、政治の問題でもありますね」と語っていました。
新聞「農民」購読申し込みあった放映後、農民連本部には、番組を見た人から新聞「農民」の購読申し込みや、資料請求などの問い合わせが相次いでいます。また、ホームページの閲覧数もふだんの倍以上になりました。
(新聞「農民」2008.12.1付)
|
[2008年12月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2008, 農民運動全国連合会