「農民」記事データベース20081124-854-08

糖度24度の「こいひめ」など

3つの新品種柿に挑戦

福岡・みのう農民副組合長 井上永太郎さん


 いま福岡県浮羽地方は、柿の最盛期。富有柿の生産量日本一ですが、皮をむくのがめんどうとかで、人気は下降気味のようです。そんななか、柿生産者は早生の「西村」「伊豆」に続くものとして、「太秋」「早秋」など新品種に挑戦しています。

 みのう農民組合副組合長の井上永太郎さんも、3つの新品種を導入したり、完熟柿を使った加工品づくりなど、研究に余念がありません。新品種の中でお勧めなのが、なんと糖度24度にもなるという「こいひめ」。「とてもあま〜い」と評判です。しかし、生育中に落果が多く、収穫前に軟化が激しくなるなど栽培はなかなかむずかしく、いまだに安定した収穫は望めません。井上さんは、困難にも負けずに鉢花やトピアリー(樹木の造形物でキリンやゾウの形に整える)の生産にも挑戦しています。

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援農にきた前田弘志さん(中央)と井上夫妻

 大豆畑トラスト会員摘果などを体験

 大豆畑トラスト会員で桂川町の前田弘志さんが、「農業体験をしたい」というので井上さんを紹介。何度も足を運び、柿の摘蕾(ちゃく)や摘果 、収穫などを体験。「今までの独学も多少は役に立っている気もしますが、永太郎さんから教わったことが何よりも一番。出会えたことに感謝しています」という、お礼のメールが届きました。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)

(新聞「農民」2008.11.24付)
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2008年11月

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