「農民」記事データベース20081124-854-03

食料自給率の向上を

全農協労連・東京食健連が宣伝行動

関連/東青食健連がうぶ声


1時間で署名725人 順番待ちの列も

 グリーンウエーブの一環、5回目

画像 全農協労連と東京食健連は11月12日、東京・新宿駅頭で食料自給率の向上を求める宣伝・署名行動を行いました。グリーン・ウエーブの一環として取り組まれているこの行動は、今年で5回目。全農協労連東北地本、東京地本などから50人以上が参加し、道行く人たちに「減反を強制しながら米を輸入する農政は変えましょう」などと訴えました。

 東北地方から運ばれた米やもち、りんご、柿などを配布しながら署名を呼びかけると、待ちかまえていた人や通りがかりの人などが次々に応じ、順番待ちの列ができるほど。初冬の寒さを吹き飛ばす熱気にあふれた行動になりました。

 岩手県から参加した舘野豊さん(県農協労組書記長)は、「今年は特に、反応がとてもいい。食の安全に対する関心はとても高いと実感します」といいます。1時間ほどの行動で725人の署名が集まりました。


青 森

東青食健連がうぶ声

食の安全・安心の世論が高まるなか
“汚染米”署名を計画

 東青食健連は10月25日、青森市内で結成総会を開催しました。

 青森県内には、県レベルの「食と農を守る青森の会」と、地域には「津軽地区食健連」、「食と農を守る西北五の会」がありますが、青森市を中心とする東青地域には、食健連がありませんでした。青森市農民組合は、毎年「食健連の結成をめざす」と決めてきましたが、なかなか実現できませんでした。しかし、中国製冷凍ギョーザや汚染米事件など相次ぐ食品の偽装・偽造で、食の安全・安心への関心が高まっているこの時期を逃してはいけないと、新日本婦人の会青森支部をはじめとする各団体に声をかけて、食健連準備会が発足しました。

 準備会では、食糧危機を他人事のように感じていたこと、思っていた以上に農業や農政の実態を知らなかったことがわかり、結成総会に向けて学習会を開催しました。また農協訪問も行い、汚染米問題等を話し合うなかで、新あおもり農協が団体加盟しました。

 総会には54人が参加し、団体加盟13団体、個人加盟38人でスタート。また、農民連食品分析センターの八田純人さんを講師に学習会を行い、総会後の収穫祭では、東青農民組合女性部の手料理などに舌鼓をうち、抽選会での新米のプレゼントではたいへん盛り上がりましした。

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東青食健連の結成総会では農民連食品分析センターの八田さんが講演

 後日、東青農民組合の組合長が、蓬田村の村長を訪問して食健連が結成されたことを話して、個人加盟してもらいました。また、汚染米や食料自給率向上について、宣伝し署名を呼びかけようと計画しています。

(青森県農民連 鶴谷エミ子)

(新聞「農民」2008.11.24付)
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2008年11月

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