旬の味
農業用水路を破壊された。区画整理事業を早急にすすめたい組合は、“施工業者との連絡ミス”と言い訳しているが、いまだに補修復元していない。現状をなくしてしまえば農業をあきらめるだろうという、水利権すら軽視してゴリ押しするやり方は、本当に汚い▼市は環境にやさしい街づくりをめざして、スーパーのレジ袋を有料化した。そのため、エコバッグを持参して買い物する人が増えたそうだ。しかし、企業理念にもエコがあるのだろうか。たとえば、まだ使える家電を省エネだからとエコ家電に買い替えさせる。これは、エコに似せた企業の“エゴ”ではないのか▼世界で食糧危機が叫ばれているのに、自国の食糧を十分まかなえない国が先進国と言えようか。海外から日本を見たら、どう映るのだろうか。アメリカ大統領にオバマ氏が勝利し、「変革」を国民自ら手に入れた。日本の未来にどう影響を及ぼすのか気になる▼農民は種をまく。人の命をつなぐために、いま必要なのは耕し続けることだ。 (る)
(新聞「農民」2008.11.17付)
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[2008年11月]
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