「農民」記事データベース20081117-853-18

旬の味


 農業用水路を破壊された。区画整理事業を早急にすすめたい組合は、“施工業者との連絡ミス”と言い訳しているが、いまだに補修復元していない。現状をなくしてしまえば農業をあきらめるだろうという、水利権すら軽視してゴリ押しするやり方は、本当に汚い▼市は環境にやさしい街づくりをめざして、スーパーのレジ袋を有料化した。そのため、エコバッグを持参して買い物する人が増えたそうだ。しかし、企業理念にもエコがあるのだろうか。たとえば、まだ使える家電を省エネだからとエコ家電に買い替えさせる。これは、エコに似せた企業の“エゴ”ではないのか▼世界で食糧危機が叫ばれているのに、自国の食糧を十分まかなえない国が先進国と言えようか。海外から日本を見たら、どう映るのだろうか。アメリカ大統領にオバマ氏が勝利し、「変革」を国民自ら手に入れた。日本の未来にどう影響を及ぼすのか気になる▼農民は種をまく。人の命をつなぐために、いま必要なのは耕し続けることだ。

(る)

(新聞「農民」2008.11.17付)
ライン

2008年11月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2008, 農民運動全国連合会