「農民」記事データベース20081117-853-13

好評です 健康体操「自彊術(じきょうじゅつ)」サークル

腰痛も膝(ひざ)の痛みもよくなった

千葉県農民連女性部


畳に車座、みんなでイチニイチニ

 「週1回通っていた整体に通わなくてよくなったよ」「腰痛だとか、ひざの痛みがよくなったよ」――千葉県内の農民連女性部では、集落ごとに開いている健康体操「自彊術」(別項参照)サークルが好評です。その一つ、北総農民センター女性部の返田集落の集まりにおじゃましました。

 農作業も終わった夜7時、女性たちがお茶菓子を手に、公民館に集まってきました。こたつにあたっておしゃべりをしながら、仲間を待つこと一時間、みんなが集まったところで、自彊術の始まりです。

 タタミに車座になって、まずは「礼」。準備体操のツボ押しから、座ってできる上半身の運動、全身を伸ばす運動、最後は全身を回転させる「でんぐり返し」。一つ一つの動きは激しくないのに、通してやると体はホカホカ、汗びっしょりになります。「一人だと続かないけど、みんなでやるから楽しいねぇ」。

 それにしても、お母さんたちの体の柔らかいこと。「そうかい? この会で3年も続けてきたからねぇ」。確かに健康維持に特効ありのようです。

 このサークルは、3年前、千葉県農民連の女性部「あらぐさの会」の総会で自彊術が取り上げられたのをきっかけに、「これはいい!」と総会に参加した椎名喜代子さんたちを中心に、週1回、佐原地域で集まって活動が始まりました。今では「もっと通いやすいように」と、遠い集落でもそれぞれ集まりが独自に開かれています。

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誰でもできる自彊術

 何よりの楽しみお茶飲みタイム

 健康に良いのもさることながら、何より楽しいのは、体操前後のお茶飲みタイム。今収穫まっさかりのサツマイモの保存方法、白菜の出来具合、ご主人のリハビリ、孫が東京に遊びに行った話、ご近所さん情報、もちろん燃料や肥料・資材高騰や、政治ニュースへの怒りも出れば、北島三郎や西川きよしも登場し、笑いが絶えません。

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おしゃべりタイムも楽しい

 集落で集まるからこそ、共通の話題も豊富で、気軽に集まれる――「農民連、ここにあり」です。


 自彊(じきょう)術とは 中国各地に残るさまざまな健康法を日本流にアレンジして考案された健康体操。ストレッチやツボ刺激などの要素が詰まった31の一連の動作をリズミカルに行うことで、関節や筋肉などを解きほぐし、全身が調整されるようにできています。所要時間20分ほど。老若男女、運動が苦手な人も無理なくできます。

(新聞「農民」2008.11.17付)
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2008年11月

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