「農民」記事データベース20081110-852-11

旬の味


 「核戦争による人類破滅の危険が増大しつつある今日、私達は日本国憲法第九条が、制定当時にもまして、大きな意義をもつにいたったことを確認するとともに、平和に対する責任をあらためて強調する」と格調高く宣言したのは、1962年の科学者京都会議の声明▼これは第2次大戦後、世界が東西2つの陣営に分かれ、核兵器を武器に対じしていたとき、日本の各界を代表する人々が集結、英知を傾け練り上げたものだ。この声明に名を連ねた人のなかに原子核物理学者の坂田昌一さんがいる▼坂田さんは名古屋大学で、先ごろノーベル物理学賞を受賞した小林誠、益川敏英さんを指導した。『科学と平和の創造』(岩波書店)のなかで「全世界の科学者が核兵器の禁止と廃絶を訴え、連帯することが平和を創り出す力になる」と一貫して強調してきた▼いま9条を守る会は全国で7000を超え、9条改悪反対が多数を占めるまでになった。食糧主権確立の運動も壮大なものにしていかなければならない。

(慎)

(新聞「農民」2008.11.10付)
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2008年11月

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