メラミン混入の背景と
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中国の酪農家の牛舎
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2004年に、乳幼児の頭がふくらむという「乳幼児毒粉乳事件」がありました。しかし、拡大政策の中でチェックがなされなかったのです。北海道でも何十年もかけて良質な生乳生産を確立しましたが、わずか10年たらずの生産拡大に、技術も飼養管理や衛生管理、流通もついていけなかった。ここに最大の問題があります。
なかには、乳業メーカーから受け入れを拒否された生乳が、廃棄されずに別の工場に回るなど、「汚染米」のように流通していました。しかし、こうした乳製品は都市部には回らず、農村部に集中することになり、貧困にあえぎ病院にも行けない人たちは深刻な実態にあると思います。
少し前に「中国の牛乳を飲むと風邪が治る」と言われたことがありますが、抗生物質の混入などへの対応も遅れているそうです。最近はアルコール検査も行われているそうですが、細菌数も非常に高いそうです。
ただ、黒竜江省では古くから伝えられた放牧民による体験的な飼養スタイルが受け継がれているために、問題は出ていません。
[2008年11月]
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