業者いじめ勢力に
総選挙で審判を
全商連決起集会 農民連女性部連帯あいさつ
関連/下妻(茨城)で10・21国際反戦デー集会
全国商工団体連合会(全商連)は10月22日、東京・日比谷野外音楽堂で、「中小業者決起集会」を開き、全国から業者ら3500人が集いました。「原油・資材・穀物の高騰から中小業者・国民を救済せよ! 投機マネーを規制し、減税措置の実現を。政府の責任で燃油価格を大幅に引き下げよ!」などが要求スローガンに掲げられました。
全商連の国分稔会長は「大企業奉仕、アメリカいいなり、業者いじめの構造改革を競う勢力に審判を下そう」と主催者あいさつ。連帯のあいさつをした農民連女性部の高橋マス子さんは、義務でもないミニマムアクセス米を輸入しながら減反を押し付ける政府の米政策を批判。「畜産や酪農はえさ代、重油代の高騰で廃業が相次ぎ、野菜農家もビニールなど資材・肥料代の値上げで苦境に立たされています」と訴えました。「農家も中小業者も日本経済の要。ともに力を合わせて政治の中身を変えましょう」と呼びかけると、会場から大きな拍手が送られました。
同集会には各業界団体から「消費税を非課税にしてほしい。需要が伸びてきているときに汚染米の問題は痛い」(米穀小売商業組合)、「大豆や資材高騰分の転嫁ができない。投機マネーを規制すべきだ」(豆腐油揚商工組合)、「当業界もかってない危機的な状況。つぶされてたまるか! の心境。大いに賛同」(漬物協同組合)などのメッセージが寄せられました。
茨城県下妻市で10月21日、「国際反戦デー集会」が開かれ、朗読劇やナガサキ平和ツアー参加者による報告などが行われました。下妻市は、1988年8月15日に「非核・平和都市宣言」しています。
朗読劇「ヒロシマ・ナガサキ―この子たちの夏より」は、図書館朗読ボランティア「シモン」の9人のみなさんによって上演されました。平凡で幸せな日常が、原爆の投下によって一瞬のうちに引き裂かれ、地獄絵図と化した様子。そして、愛する人を奪われた悲しみ、怒り、慟哭(どうこく)、絶望を詠んだ詩が、切々とそして朗々と朗読され、静まりかえった会場では時折涙をぬぐう姿も見られました。
平凡であることの幸せに気づき、平和を守るために私たち一人ひとりができることを考えていかなくてはと、あらためて感じました。
(茨城県西農民センター 久保幸子)
(新聞「農民」2008.11.10付)
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