旬の味
今年は年初めから、食の安全が脅かされる事件が相次いだ。有機リン系農薬が混入した中国製冷凍ギョーザに端を発し、この秋には汚染米が食用に転用され、中国ではメラミン入り粉ミルクを飲んだ幼児が死亡し、日本にも波及するなどとどまるところを知らない▼その原因は、安全・安心を無視した食品産業や量販店などのもうけ主義があげられるが、その根っこにあるのは、アメリカや大企業いいなりに食糧輸入に道を開き、「構造改革」と称して規制緩和をすすめ、水際の検査体制を弱体化してきた自民・公明政権の仕業だ。世界の経済が大きくゆがめられ、勝ち組・負け組が際立つなかで、危険な食品は弱い者や子どもたちに広がっている▼汚染米は、農水省の指導助言で悪徳業者に売り渡され、その多くはミニマム・アクセス米という輸入米だ。安全・安心の食べ物を国が責任を持って国民に供給し、食料自給率の向上をめざす農業の実現は、今がチャンス。消費者と手を結んで津々浦々にこの要求を広げよう。 (実)
(新聞「農民」2008.11.3付)
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[2008年11月]
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