「農民」記事データベース20081103-851-06

農のこころ

丸山美沙夫


 稲滓火(いなしび)や仁王立ちして田のあるじ

                     美沙夫

 稲刈り、脱穀あとの藁屑を燃やすことを「稲滓火」(いなしび)という。現在は主にコンバインで刈りとりしながら稲藁を散らしていくが、その藁が多いため、収穫が終ると火を放って適度に藁を焼く。それだけに刈田に広がるその火と煙も、田を仕舞う風物詩となる。大仕事を終えて夕暮に立つ農の主の姿がりりしい。

(新聞「農民」2008.11.3付)
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2008年11月

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