農のこころ丸山美沙夫
稲滓火(いなしび)や仁王立ちして田のあるじ 美沙夫 稲刈り、脱穀あとの藁屑を燃やすことを「稲滓火」(いなしび)という。現在は主にコンバインで刈りとりしながら稲藁を散らしていくが、その藁が多いため、収穫が終ると火を放って適度に藁を焼く。それだけに刈田に広がるその火と煙も、田を仕舞う風物詩となる。大仕事を終えて夕暮に立つ農の主の姿がりりしい。
(新聞「農民」2008.11.3付)
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[2008年11月]
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