「農民」記事データベース20081020-849-10

旬の味


 農薬まみれの汚染米を承知で輸入する神経には驚く。使い道は調査もしないで流通させ、食に使われていることがバレると、使った者が悪いと開き直る▼セイタカアワダチソウの黄色い花、可れんなコスモスの花が減反の田んぼで揺れる。MA米を輸入しながら、米余りだから米を作るな、と進めてきた農政。誰でも米を売ったり買ったりしてもいいよ、と国の責任を放棄した自民・公明の政治。米の輸入自由化を決めたのは、民主党の小沢氏などがいた細川内閣だった▼どちらを選んでも百姓は救われない。その両者が“オレがオレが”と叫んでいる。もうだまされまい。「輸入米やめさせます」のプラカードを掲げて村々をかけめぐり、政治の中身を変えようと呼びかけた▼行く先々には、お茶をごちそうしてくれる同じ思いの仲間がいる。直売所で「新米まつり」をしたら、去年の3倍の売り上げだった。チラシを持った人が開店前に行列をつくった。ここにも同じ思いの人たちがいる。さあ、総選挙が楽しみだ。

(八)

(新聞「農民」2008.10.20付)
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2008年10月

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