私たちの若い力が
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壇上から偽装請負を告発 連帯の拍手
全国青年大集会に4600人
10月5日、東京・明治公園で、「全国青年大集会2008」(同実行委員会主催)が開催されました。今年で5回目になる同集会には、「まともに生活できる仕事を!」「人間らしく働きたい!」の要求を掲げ、全国各地から4600人の青年らが元気よく大集合。農民連青年部もテントを出して交流しました。
“よし”“いいぞ”とびかうかけ声
集会では、キヤノン、日亜化学などで偽装請負を告発し、不当な報復解雇にあいながらもたたかっている労働者が次々に壇上に上がって発言。「みなさんの応援のおかげで、泣き寝入りせずにがんばれる」などと述べ、参加者から熱い連帯の拍手を受けました。特に、松下ディスプレイの執拗(しつよう)ないやがらせと解雇に屈せずたたかっている吉岡力(つとむ)さんが、地裁の不当判決を覆して大阪高裁で勝利判決を勝ち取ったと報告すると、会場からはひときわ大きい拍手とともに「よし!」「いいぞ!」などの掛け声が飛びました。
あいさつに立った日本共産党の志位和夫委員長は、野放しだった派遣労働に規制がかけられつつある状況にふれて、「みなさんの連帯したたたかいが社会を変える力になっている」と青年を激励。「使い捨て」労働をなくすために国会でも全力を挙げる決意を表明し、参加者の喝さいを浴びました。
切実な訴えが次々に
「本集会」に先立って開かれた「分野別交流会」では、「労働者の権利」「仕事と子育て」など14のテーマ別
にテントを張り、参加者が車座になって討論。「派遣労働者」のテントでは、「時給800円で交通
費も出ない。明日の仕事があるかどうかもわからない」「親元にいるから何とか生活できる。結婚などとても考えられない」など、切実な訴えが続きました。
農民連青年部が初参加
まいたけ汁や新米おにぎりに列
今年初めてテントを出した農民連青年部は、まいたけ汁や新米のご飯、リンゴなどを販売。行列ができるほどのにぎわいでした。
なかには「農業問題で交流する分科会はないのですか」と訪ねてくる学生などもいて、青年の間で食の問題への関心が高まっていることもうかがわれます。青年部の森吉秀樹事務局長は、「来年は食と農をテーマに都市と農村の青年が交流する分科会を実現したい」と決意を語っています。
(新聞「農民」2008.10.20付)
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