農のこころ丸山美沙夫
大根も蕪も双葉の勢揃ひ 小西かめ子 俳誌『せきれい』から。大根や蕪(かぶ)は冬の季語とされている。アブラナ科の根菜で、親しまれている冬野菜の一つ。秋口に種を蒔いて晩秋から初冬に収穫するのが一般的のようだ。この句は生え揃った状況を「双葉の勢揃ひ」と表現した面白さ。主感や主張が据えられて、農びとの逞しい意気込みを感じさせる。
(新聞「農民」2008.10.20付)
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[2008年10月]
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