「農民」記事データベース20081006-847-08

汚染米の真相究明と再発防止策強化を

主食米をエサに転用するな

千葉 匝瑳市議会が意見書採択


 千葉県匝瑳(そうさ)市議会は9月19日、「ミニマム・アクセス米による『事故米』の食用転用・不正流通の真相究明と再発防止対策強化を求める意見書」を全会一致で採択。総理大臣をはじめ関係省庁と衆参両議院議長あてに提出しました。

 意見書では、「輸入義務でなく輸入機会の提供であるMA米の輸入が根本にある。食の安全と食料自給率のためにもMA米の輸入を中止すること」と同時に、「銘柄米を飼料にする生産調整はもったいない。主食用への不正転用、横流しの内容調査と監視を強化し、ペナルティはしないこと」などを求めています。

 この地域では、基盤整備事業の採択を前に、農水省から「減反目標を達成しなければ、ペナルティーで補助金がカットされ農家負担が増える」という脅しがかけられ、やむなく「収穫後、おいしい国産米」を家畜用のエサに転用し、減反目標を達成させました。

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 意見書を起草・提案した千葉県農民連会長の大木伝一郎さんは「ペナルティーを恐れて、基盤整備事業が人質にとられ、国の指導で泣く泣く1万3000円の銘柄米を3000円のエサ用に回している。こんな農政は、日本農業を崩壊に導くだけだ」と厳しく批判しています。

(新聞「農民」2008.10.6付)
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2008年10月

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