汚染米の真相究明と再発防止策強化を主食米をエサに転用するな千葉 匝瑳市議会が意見書採択
千葉県匝瑳(そうさ)市議会は9月19日、「ミニマム・アクセス米による『事故米』の食用転用・不正流通の真相究明と再発防止対策強化を求める意見書」を全会一致で採択。総理大臣をはじめ関係省庁と衆参両議院議長あてに提出しました。 意見書では、「輸入義務でなく輸入機会の提供であるMA米の輸入が根本にある。食の安全と食料自給率のためにもMA米の輸入を中止すること」と同時に、「銘柄米を飼料にする生産調整はもったいない。主食用への不正転用、横流しの内容調査と監視を強化し、ペナルティはしないこと」などを求めています。 この地域では、基盤整備事業の採択を前に、農水省から「減反目標を達成しなければ、ペナルティーで補助金がカットされ農家負担が増える」という脅しがかけられ、やむなく「収穫後、おいしい国産米」を家畜用のエサに転用し、減反目標を達成させました。
意見書を起草・提案した千葉県農民連会長の大木伝一郎さんは「ペナルティーを恐れて、基盤整備事業が人質にとられ、国の指導で泣く泣く1万3000円の銘柄米を3000円のエサ用に回している。こんな農政は、日本農業を崩壊に導くだけだ」と厳しく批判しています。
(新聞「農民」2008.10.6付)
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[2008年10月]
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