“ようこそ!韓国農民団体の皆さん”茨城、千葉など訪問、歓迎うける「私たちは、ビア・カンペシーナでつながっています」―韓国の農民団体、全国農民会総連盟・忠清南道連盟から15人(団長はイ・スボクさん)が来日し、9月8、9の両日、茨城県南農民組合・阿見産直センターや千葉・船橋農産物供給センター、農民連食品分析センターを視察し、食健連、農民連とも交流しました。
刈り取った米に質問が集中茨城県南農民組合では、ちょうど刈り取ったばかりの新米の検査日に当たり、山と積まれた米袋を前に、韓国の稲作農民は「米袋には何キロ入っているのか」「韓国では、すぐに白米にして貯蔵するが、ここはどうしているのか」などの質問攻め。その後、「はじめて海外の代表を迎えた」という阿見産直センター事務局長の荻島光明さんの案内で、茨城大学や行政と協力して耕作放棄地を再生している「のらっくす農園」を視察。ここでは、有機野菜づくりに励んでいる大学教授と退職世代が出迎えてくれました。韓国の農民たちは、雑草が生い茂った荒廃地にヤギを放って農地に復元しているやり方にビックリしたようすで、有機のたい肥づくりなどを質問していました。また、竹崎善政さんが、パワーポイントを使って阿見町の農業を説明し、直売所や野菜ボックスの詰め込み作業を視察。「韓国でも産直所や野菜ボックスができないか」と感想を述べていました。
アイガモ農法や直売所視察千葉・船橋農産物供給センターでは、直売所「味菜畑」を視察した後、アイガモ農法に取り組んでいる山田勇一郎さんの田んぼを視察。すると、韓国でもアイガモ農法に取り組んでいる農民が2人いたことがわかり、意気投合。しかし、韓国では鳥インフルエンザの影響でやめる農家が多く、「タニシ農法を始めている」そうです。別れ際、今年から有機農法で米や野菜づくりに挑戦している28歳の山田さんに、韓国の農民から「がんばれ!」と大きな拍手が送られました。交流を終えて、副団長のキム・ヨンソンさんは「日本の農民も、私たちと同じ課題を抱えていることがよくわかった。新自由主義やグローバル化に対抗するため、日韓の連帯が求められている。また、国民の健康を守るために活躍している食品分析センターには、感動した」と話していました。
(新聞「農民」2008.9.29付)
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[2008年9月]
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