この人
農民連事務局、国際部・青年部 武田 伸也さん(28)
国際活動で早く役に立ちたい
農民連本部に気鋭の新人が着任しました。千葉県出身の武田伸也さんです。ひげが印象的ですが、いつも優しい笑顔で、語り口も穏やかです。
高校、大学時代をアメリカで過ごし、さらにスペイン、中国にも留学経験がある国際派。国際関係論を専攻し、スポーツの普及について研究してきました。
農業との出会いは、研究活動のため滞在したアメリカ・オレゴン州で。当地の人たちは地元の農産物を大切にしていました。休日に開かれるマーケットには有機野菜があふれ、生産者たちのふるまいには芸術家のような誇りを感じました。武田さんは「食べものは思想の基礎」と考えるようになったそうです。
帰国後、英語学校で講師をしながら農業関係の仕事を探していたところ、縁あって農民連に誘われました。得意の語学も生かせると聞いて、就職を決めました。
9月の着任に先立って、7月のG8サミット対抗行動ではすでに通訳として活躍。自分だけでなく、インターネットを通じて同世代のボランティアを集め、海外代表の接遇に大きな力を発揮しました。
「農家出身ではないので、農業に対する理解には不安がありますが、謙虚に知識を蓄えていきたい」というのが今の心境。一方で、農業を知らない人たちとのパイプ役になれるのではないか、とも考えています。仕事に対する抱負を訪ねると、「青年部の人たちと交流を深めるとともに、翻訳や通訳の技量を上げて、国際活動で早く役に立ちたい」と決意を語ってくれました。
(新聞「農民」2008.9.29付)
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