税金問題Q&A税額はだれが決める?
Q―税額は誰が決めるのですか。 A―ある農家が、所得税を申告しないのでその訳を聞いたところ「税務署から税額の通知が来ないから」という返事でした。 税金の額は、すべて一方的に税務署が決めるものと思っている人がいますが、事業(農業)所得にかかわる所得税などは、原則として納税者が自らの計算で税額を確定して申告します。これを「申告納税制度」と言います。そして、申告がない場合に限り、税務署長が決める方法をとるようになっています。 一方、最初から税務署長が税額を確定する方法を賦課課税と言います。これは、一部の国税のほか、地方税にも多く採用されている方法です。 したがって、たとえば農業所得が大幅に落ち込んで税金がかからないからと、地方税を含めて申告せずに放置すると、思わぬ地方税の税額が通知され、驚くことがあります。国民健康保険税や介護保険料も同じ仕組みです。所得が少なくなっても、かならず申告しましょう。 申告をしないことは、所得がないという証明ではありません。税務署に「お任せします」という意味になってしまいます。 (税対部)
(新聞「農民」2008.9.29付)
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[2008年9月]
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