農民組合高槻支部緑の中に紫稲くっきり「I♥9」大阪初の9条田んぼ
摂津峡・桜公園の高台から眺めると、緑の田んぼに色濃く紫の「I♥(ラブ)9」の文字。大阪府高槻市の農民組合高槻支部(中川昇支部長)が、大阪で初めて9条田んぼに取り組んでいます。 高槻支部では「地元の農業を通じて、憲法9条とコメを守る取り組みを多くの人に知ってもらいたい」と計画。約10アールの広さにヒノヒカリと文字の部分には紫稲を組み合わせてデザインしました。紫稲の育苗は、中川支部長が直々の手づくり。6月22日には雨のなか「田植え交流会」を開き、大阪労働者友の会をはじめ地域住民ら約50人で手植えしました。その後、稲は順調に生育し、9条田んぼの看板やかかしも手作りして10月下旬の収穫交流会に備えています。
この取り組みに奔走する同支部職員の高月香織さんは「高台からきれいに文字が見えるようデザインするのに苦労しました。紫稲のモミは、宮城県農民連の鈴木弥弘さんの協力で入手し、栽培指導も受けました」と話しています。 (農民組合大阪府連 谷田努)
作業を楽にする土づくりは…奈良県農民連が組合員交流会京大・西村博士招いて学習会 土の構造見分け実験も奈良県農民連は8月23日、33人が参加して、「組合員交流会」を開きました。第1部は、京都大学の西村和雄農学博士が「農作業が楽になる土づくり&誰でもできる団粒構造の見分け方」をテーマに講義を行いました。西村さんは、自らの経験をもとに、農薬と化学肥料を多投する現代の農業と有機農業のあるべき姿、土や作物の健康、食の復権などについてユーモアを交えながら話されました。また、参加者が持参した畑の土を使って、団粒構造の見分け方の実験も行いました。 雑草、土、作物の生育状況などを観察しながら、病虫害への対策などのアドバイスを受け、参加者は熱心にメモをとりながら話に聞き入りました。そして「すっかり西村先生のファンになりました。今日学んだことを明日からどんどん実践していきたい」などの感想が寄せられました。 第2部は、3つのグループに分かれて、食事を囲みながら交流。最初に、G8洞爺湖サミット対抗行動に参加した代表団が報告を行いました。 グループ討論では、9月中旬に予定している県農林部との交渉へ向けて、個人や地域の要望や悩みを中心に話し合い、燃料・資材の高騰や後継者不足、鳥獣被害、農業経営への支援などさまざまな要望が出されました。また、秋にはトラクターデモを行い、おおいに県民にアピールしていこうと行動計画を立てました。 (奈良県農民連 S)
(新聞「農民」2008.9.15付)
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[2008年9月]
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