「農民」記事データベース20080908-843-07

店先に毎週朝市開店

奈良県三宅町で酒店経営
竹林 佳男さん(53)


農民連会員の“こだわり品”並べ
お年寄りらが楽しく買い物できれば

 奈良県三宅町の石見団地にある竹林酒店は、毎週木曜日、朝市でにぎわいます。店頭には農民連の会員がつくった野菜や加工品、竹林さんのこだわり品などが並びます。

 開店の三十分も前から並ぶ地域のお客さんたち。朝市をスタートさせて三カ月、竹林佳男さん(53)は、いすとテーブルを用意して憩いの場をつくったり、ファクスで予約をとったり、買いやすい商品を並べたり…と、さまざまな工夫で消費者の心をつかんでいます。

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にぎわう朝市。円内は竹林さん

 竹林さんは以前、大手の取引先を相手に、米や酒類の販売をしていました。大きな精米施設や倉庫を整備し、寝る間も惜しんで働き、やっと借金も返済できて“さあ、これから”という時、目に異変がおこりました。一夜にして視界が狭くなり、車を運転することもできなくなり、過労とストレスがいつの間にか体をむしばんでいたのです。

地域づくりに一役

 以前のように仕事ができなくなりましたが「病気になって、障害者や弱い人の気持ちがわかるようになった」「何かお年寄りや弱い人が、楽しく暮らせる地域づくりはできないか」と、朝市を始めることにしました。

 車の運転やレジを担当する奥さんも「お客さんが喜んでくれて楽しい」とニッコリ。ご夫婦の熱意と農民連の農産物が地域づくりに一役かっています。

(奈良県農民連北和センター)

(新聞「農民」2008.9.8付)
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2008年9月

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