漁師さんのがんばり感じた
京都 新婦人が伊根町漁民と交流
京都の新日本婦人の会は七月十九、二十の両日、五十数人で丹後半島の伊根町北部にある蒲入(かまにゅう)漁港を訪れ、魚(さかな)産直に取り組んでいる蒲入水産と交流会を行いました。
京都の魚産直は、新婦人の要求と、漁獲量や価格の不安定な漁業を生き抜いていこうという蒲入の漁師たちの思いが結びついて始まりました。漁とともに、浜のお母ちゃんたちの魚加工も支えながら、十年余りも続けてきました。
交流会では、蒲入の新鮮な魚介をおかずにした弁当を食べ、漁師のみなさんの協力で、干物作りなどをワイワイと楽しみました。早朝には、漁港に水揚げされたばかりの魚を買い物したりと盛況でした。若いお母さんや子どもの参加も多く、「これを機会に魚ボックスをとってみたい」という感想が聞かれました。
蒲入水産の社長、吉田則行さんは「燃料代や資材の高騰など漁業の現状は大変で、特にへき地の蒲入にとっては獲れた魚の輸送費も深刻。しかし、消費者との交流をこれからも続け、がんばりたい」と述べていました。
加工部の責任者、佐川久美子さんも「漁がダメだと当然、加工部も成り立たなくて生活は大変だけれど、魚ボックスを通じた交流をこれからも続けたい」とあいさつ。新婦人府本部副会長の井坂洋子さんは「たいへんな現状でもがんばっている話を聞き、これからも農業や漁業を守る運動をすすめ、漁師さんたちのがんばりが伝わる交流を続けていきたい」と感想を語っていました。
(京都産直センター 益田修次)
(新聞「農民」2008.9.1付)
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