「農民」記事データベース20080825-841-09

旬の味


 猛暑の中、日本母親大会に参加されたみなさん、ごくろうさまでした。「お母さん」は大変だ、と母親になったからこそよくわかる。子どもの未来が明るいものであることを心から願う▼わが家の優良な農地をつぶす区画整理事業がゴリ押しされている。何もしないでいると、区画整理組合の意向にすべて同意したことになってしまうから、市に対して区画整理の審査請求を家族連名で提出した▼ところが市側は、審査請求ができるのは地権者だけだと言う。「そんなはずはない。利害関係者であれば署名できる」と抗議すると、あわてて訂正した。わずか六十日以内という期限付きの書類提出に対して、法律に記載されていないことまで書き直しをせまるとは▼農民にとって、農地は耕してこそ価値が生まれる。“資産価値だけでものを見るな”と言いたい。ねたみと目先欲が、代々受け継がれてきた伝統や里山の風景を崩壊に導く。自給率四〇%とは、自分の足元を見ない目先欲の人たちが作り出した数字のように感じる。

(る)

(新聞「農民」2008.8.25付)
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2008年8月

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