「農民」記事データベース20080811-840-05

かすみがうら市

石窯ピッツァの店 Hanana(はなな)
のどかな田園内に開店

吉川路子さんと大内智子さん
(茨城県農民連・元事務局員)


食材は筑波産の小麦
水も山ろくの伏流水
季節の野菜を使って
まきで焼く

画像 昨年十二月まで茨城県農民連の県連事務所で働いていた吉川路子さんが七月二十六日、念願かなって「石窯ピッツァの店Hanana(はなな)」を開店しました。

 場所はかすみがうら市五反田にあるのどかな田園の中。農家の納屋を改装した太くて黒い梁(はり)とレンガを組んだ石窯が、訪れた人に落ち着いた雰囲気とやすらぎを与えてくれます。「二年前くらいから、元気な土でつくった野菜を食材にして、石窯で焼いたピッツァをメーンに、手間ひまかけたあったかい食卓でおもてなしできるお店を出したかった」と吉川さん。そんな雰囲気にぴったりの物件が見つかり、仲間の協力もあって一気に開店にこぎつきました。

 
画像
左から大内さん、小松さん、吉川さん

 ピッツァを焼いているのは、県北で農業をしていた大内智子さんです。そして、ピッツァづくりからカフェの経営までまったくの素人だった吉川さんと大内さんをバックアップして応援しているのが「男のパン工房」の小松誠助さんで、長年パンづくりをしてきた職人(一級パン製造技能士)です。「ピッツァは生地がいのち。食材の小麦粉はもちろん国産。主には、地元の筑波周辺でとれる小麦です。水は筑波山の伏流水。酵母はブドウからとった天然もの。そして石窯はほとんどがガスを使いますが、ここではまきを燃やします。こんなお店はそうざらにあるもんじゃない」と小松さん。大内さんも「なんとか慣れてきましたが、三五〇度の石窯相手に三分間で焼かなければなりません。ちょっと油断するとすぐ焦げてしまいます」と緊張気味。

画像 さっそく“オープン記念”のベーコンと季節野菜のピッツァをいただきました。なんといっても生地がしっかりしていてモチモチ感がいっぱい。そこに季節の野菜が見事にマッチしていました。

 お店の名前の由来は、ご当地が発祥と言われている「むらさきはなな」、別名「はなだいこん」。野に咲くかれんな花のように、ピッツァとコーヒーで皆さんをお待ちしています。

▼ 営業時間11時〜19時(定休日は、水曜・木曜)
▼ 連絡先 TEL 0299(37)7778

(新聞「農民」2008.8.11付)
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2008年8月

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