「農民」記事データベース20080804-839-15

毎日生ゴミ3トンを堆肥に

京都農民連丹後地域センター野菜部会
循環型のエコ農園視察


画像 京都農民連丹後地域センターの野菜部会は七月九日、兵庫県三木市のエコファーム「みずほ協同農園」と市島町のNPO法人「いちじま丹波太郎」を視察・研修しました。

 今年は十六人が参加し、循環型の農業と地域の農家のよりどころとなっている特定非営利法人の取り組みを学びました。

 「みずほ協同農園」は、「コープこうべ」の食品残さを堆肥(たいひ)にして野菜を育て、できた野菜を「コープこうべ」に出荷するという、資源の循環と安全・安心な野菜作りをすすめています。毎日三トンも運び込まれる生ゴミが堆肥に熟成される堆肥センターの規模にびっくり。野菜の肥料のほぼ百%がそこで作られる堆肥だけを使用という話にまたびっくり。軽トラ一杯が三千円という価格に「バスに積んでもって帰りたい」との感想や、昼ごはんも忘れるほど熱心に質問が出ていました。

 一方、町おこしの一環として始まった「いちじま丹波太郎」は、持続可能な循環型社会の構築を目的に、直売所や宅配、出張販売や学校給食への食材提供に取り組むかたわら、新規就農者の支援や農業体験講座の実施、学校の総合学習への協力など、地域に根ざした活動に熱い思いで取り組んでいます。そのお話にも感心しきりでした。

(京都産直センター 安田政教)

(新聞「農民」2008.8.4付)
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2008年8月

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