入国を拒否されG8対抗行動に参加できなかった
韓国代表団のユン・グンスンさんから
「女性行動デー」にメッセージ届く
G8サミット対抗行動に参加するため来日しながら、日本政府から強制帰国させられた韓国代表団の一人で、ビア・カンペシーナ国際調整委員のユン・グンスンさんから、七月六日の「女性行動デー」にメッセージが寄せられました。その一部を紹介します。
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農民連と日本全国から集まった女性団体のみなさん、世界各地から集まった女性の皆さん! 本来ならばご一緒して再会を喜び合い、連帯を分かち合ったでしょうに、とてもとても残念です。
G8サミットは、これまで地球上の化石エネルギーを略奪し、消費しながら、気候変動を作り出して、生態系を破壊してきた主犯です。市場万能主義をとなえ、自由貿易を拡大してきました。それによって、世界中の農民を土地から追い出し、民衆を収奪して、グローバルな食糧危機をつくり出した主犯でもあります。
彼らは気候変動の問題を解決するよりも、それを利用した金もうけに関心を持っています。グローバルな食糧危機を解決するより、貿易自由化を強化し、むしろ食糧危機を加速させる解決方法を探しています。
女性には命をはぐくみ、歴史をつくってきた偉大な力があります。連帯こそ女性の力を輝かせます。私たちは北海道で結んだ手を離さないで、これからも連帯していきましょう。女性が先頭にたちましょう。G8がつくる貧困と戦争のグローバル化を止めさせ、収奪と差別のない、平和と幸せの新たな時代を切り開いていきましょう!
二〇〇八年七月五日
ユン・グンスン
(新聞「農民」2008.8.4付)
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