降雹(ひょう)・霜被災農家が助成要請青森・津軽農民組合、各地で集会
青森県津軽地方では五月、六月に雹(ひょう)と凍霜の被害が連続しました。 凍霜害を受けた園地では皆無作のところもあり、りんごの残っている園地でも、幼果のがくあ部(おしりの部分)が茶色に変色し、収穫が期待できないものがたくさんあります。また雹の降った地域では、キズや穴があいていました。 凍霜害やたび重なる雹害で、被害は津軽地方全域に広がり、過去最高の被害面積となっています。樹勢が狂い季節はずれの花が咲いているところもあり、このままでは二年続きの被害が心配されるとのことでした。 津軽農民組合では、七か所で地域集会を開き、組合員の案内で被害状況を調査(写真)。農薬助成など被災農家からの要望をまとめるとともに被害証明を請求すること、市民税・国保などの減免申請を呼びかけています。 また、産直部では、雹害を受けたりんごを“災害りんご”として取り組むことにしています。雹害を受けた二人の農家が組合員になりました。 (青森・津軽農民組合 藤田和美)
小清水から雹被害リポート六月十一日午後、北海道オホーツク一帯に大きな降雹(ひょう)被害が起きました。小清水産直センター代表の佐野幸市さんのリポートです。
小清水町では、突然西の空が暗くなり、ジェット機が近づいてくるようなごう音が聞こえ、激しい突風とともに雹が降り始めました。ピンポン玉くらいの雹が、上からというより真横から飛んでいくという感じです。 畑に行ってビックリです。ニンジンの被覆材には大きな穴が蜂の巣状にあき、氷がささっています。タマネギ畑では、定植して一カ月余り、グングン生育が進んでいたタマネギの大半が途中から折れ、畑に散乱しています。あまりのひどさに畑に座り込んでしまいました。さらに後日、小麦畑を見たときはアッと息を飲んでしまいました。出穂を始めた小麦が、十センチほどを残してチョッパーで穂先を刈り取ったようになっています。今年、経営委譲を受けて張り切って営農を始めたW君に、掛ける言葉もありません。 小清水農民組合では、調査団を組んで被害の調査にあたり、緊急対策を町と議会に求めました。
(新聞「農民」2008.6.30付)
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[2008年6月]
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