「農民」記事データベース20080602-830-09

素晴らしかった菜の花畑

新婦人のみなさん

関連/農民運動先覚者の顕彰会開く

 新日本婦人の会久留米支部はこのほど、福岡・みのう農民組合の農家を訪れ交流しました。新婦人産直担当の樋口裕子さんから「通信」が届きました。


筑後路の農家訪ね交流

 久留米市北野町にある山口常博さんの菜の花畑は、三ヘクタールの広さに菜の花が咲き黄色一色の見事な眺め。「感激!」と歓声があがり、写 生やカメラにおさめました。

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撮影=田中國比古さん

 この菜の花は、夏にはナタネ油に変身して私たちのところへ届きます。無農薬でできたナタネから、一番搾りの油は三〇%しか取れません。コストや労賃などを引くと農家の収入はわずか。しかし、「産直や大豆トラストなら安心して作ることができる」と農家も助かり、消費者も「有機・無農薬で作ってください」という要求も出せます。

 次は、久留米市田主丸町にある田中保明さんのほ場へ。この畑の横の農道は五十センチほどの落差があって、これは国の政策の結果だそうです。お金をかけて不便なことをするのが、今の農水省のやり方です。田中さんはこの落差のためにケガをしたそうです。まさに“うらみ骨髄”です。「好きなだけブロッコリーを採っていいよ」と言う田中さん。思わぬお土産にみんなの顔がほころびます。

 その後、うきは市吉井町にある長野神社に行きました。この神社は五人の庄屋さんを祭っているところ。五人の庄屋さんが水に苦しむ農民を救おうと命がけの提案で、大石堰(ぜき)を作ったという歴史があります。この説明をした物部ゆり子さんは、下調べのなかで、偶然にも夫の祖先に五庄屋の一人がいたことがわかったそうです。

 神社の前で、田中保明さんが小学校の校歌を歌ってくれましたが、その歌詞はこの五庄屋をたたえる内容です。学校や地域で、こうした偉業を今に伝えていることは、なんとすばらしいことでしょうか。


農民運動先覚者の顕彰会開く

岐 阜

画像 今年も五月十一日、岐阜県農民運動先覚者の顕彰会を行いました。

 治安維持法の時代に、六千余人の農民が結集して大闘争を行ったときの指導者たちの名が、この碑には刻まれています。金沢連隊(石川県)や守山連隊(愛知県)から軍隊が出動するまでになり、日本中を驚かせた農民のたたかいでした。

 いまの農業・食糧問題は、国民が本気になって日本の農業を再生するたたかいに立つ時に来ていると、それぞれの代表が述べていました。

(岐阜県農民連 岩田昭)

(新聞「農民」2008.6.2付)
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2008年6月

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