「農民」記事データベース20080602-830-05

農家に喜ばれる免税軽油

申請者毎年増えつづけて


宮崎・都北農民組合

 宮崎県都城市にある都北農民組合では、一九九二年の結成と同時に免税軽油に取り組んできました。暫定税率がなくなり喜んだのもつかの間、一カ月で復活し燃料代が上がり、さらに飼料代も大幅に値上がりしている畜産農家の経営は特に大変です。都城市周辺は畜産農家が多く、また焼酎ブームで甘藷(かんしょ)の作付けも増え、免税軽油の取り組みはこうした農家に喜ばれています。

画像 組合員の中には、トラクターなど農業用機械をたくさん持っている畜産農家が多く、以前は年間の軽油使用料が一千リットル未満の農家に適用される簡易な計算法(作目・面積による)で手続きしていました。しかし、これでは免税券(割引券に相当)が年の途中でなくなってしまうため、記帳を面倒がる農家を説得して、機械ごとの実績計算をするようにしました。

 免税軽油を利用している組合員は「燃料代のことを気にせず、雑草が伸びないうちに思い切って何度も耕運できるのでありがたい」「こういう節税があると助かる」など、格安値を実感しています。

 農民組合では、以前は個々の農家を訪問して手続きしてきましたが、四月から定期的に申請相談日を決め、事務所に来てもらっています。「免税軽油の話をすると、うちでもやってみたいという農家がある」「あの人にも声をかけてみよう」と対象者もあがり、地域での説明会も計画されています。

 二〇〇三年からの実績は別表のとおりですが、毎年目標を立てて申請者を増やしてきました。これが組合員や新聞「農民」読者の拡大にもつながっています。また最近、パソコンを使って申請するようにしたらますます記帳が楽になり、さらに申請者を増やそうとはりきっています。

(宮崎県農民連 有田枝梨子)

(新聞「農民」2008.6.2付)
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2008年6月

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