“乳価上げ、酪農守れ”生産者がシンポ、銀座デモ
酪農家らでつくる「安全安心な国産牛乳を生産する会」は五月二十日、東京・日比谷野外音楽堂で、三十円の値上げを求める「乳価上げなきゃシンポジウム」を開き、北海道から九州まで約五百人が集結。農民連も白石淳一会長らが参加。「乳価上げろ」「酪農一揆」などと書かれたムシロ旗やのぼりが林立しました。 会代表の湯浅清春さん(千葉)が「三十円アップでも足りないぐらい。みなさんの力で乳価を上げさせましょう」とあいさつ。続いて、畜産農家が「日本の農政の誤りが最大の原因。輸入に頼ってきたツケが回っている」(神奈川)などと怒りを表明しました。 若い酪農家も「牛乳は国民飲料。日本の食卓を貧しいものにしてはいけない」(千葉)と発言。さらに「消費者に酪農の大切さをもっと知ってもらいたい」(麻布大生)、「安全安心な国産の牛乳が飲みたい」(東京農大生)など、将来、酪農への就農を希望する学生も連帯を表明しました。 集会の後、銀座をパレード。カートに入った子牛を先頭に、「世界一安全な国産牛乳をなくすな」「メーカーも販売店ももうけすぎだ」などと唱和。 神奈川県中井町から参加した小沢耕一さん(37)は「配合飼料代が上がって経営が苦しい。メーカーの労働者や消費者も声をあげてほしい」と訴えます。新潟県南魚沼市の小沢暁さん(60)は「酪農は、地域でやっていくもので、自分たちだけが残ってもだめです」とのべました。 会の石橋祐行さんは「酪農の崩壊を防ぐためにもこれからの運動が大事」と話していました。
(新聞「農民」2008.6.2付)
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[2008年6月]
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