「農民」記事データベース20080602-830-02

千葉・船橋市

竹林にガムランの調べ


野外コンサート、聴衆うっとり

「野菜公園2007」グループ主催

 スラマッ・スィアン!(インドネシア語で“こんにちは”)――千葉・船橋農産物供給センター代表理事の飯島幸三郎さんが経営する飯島農園で五月十八日、竹林の中で「薫風コンサート〜ガムランの調べ」が開かれ、インドネシア・バリ島の民俗舞踊と音楽に約百五十人が聞き入りました。

 演奏と踊りは、「深川バロン倶楽部」のメンバー二十六人。「ガムラン」とは、インドネシア語の「ガムル」(たたく)が語源で、さまざまな打楽器合奏のこと。島民の信仰するバリ=ヒンズー教の寺院の祭礼や冠婚葬祭などに際し、盛んに演奏されています。

 主催したのは、飯島さんが会長をつとめる「おいしい野菜公園2007」。このグループは、中高年を中心に三十人余りが参加。飯島さんの指導のもと、野菜づくりの栽培技術を習得したい、農作業がしたい、就農希望者には独立自立を応援したい、心和める農業公園をつくりたいなどの願いで集まっています。

 「バリとそっくりの竹林で、気持ちよく演奏できた」と言う深川バロン倶楽部の代表、逸見幸生さん。この倶楽部は、インドネシア出身者の指導を受けながら、ガムランに魅せられた日本の人たちです。

 民族衣装を着た七人の女性が花びらをまいて踊る「パニャンプラマ」(歓迎の踊り)で始まりました。次にバリ島のダンスの先生が演じる「トペン」(仮面舞踏)、そして大地を踏みしめて邪悪な神をしかりつけるように踊る「バロン」。八十キロの縫いぐるみ衣装を着こんで、二人の青年が汗だくで踊りぬきました。

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 コンサートを準備した「おいしい野菜公園2007」の坂本剛規事務局長は「皆さんの踊りに若いころを思い出し、“負けたらあかん”と元気をもらいました。とにかく楽しかった」と、コンサートの成功を喜んでいました。

(新聞「農民」2008.6.2付)
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2008年6月

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