「農民」記事データベース20080519-828-10

旬の味


 ガソリン代が一リットル当たり三十円近くあがった。農家にとっても痛い出費だ。ある大臣いわく、「ガソリン代の値上げがC02削減につながる」。しかし、道路や宅地開発のために自然や農地をつぶすことをやめるほうが、よっぽどC02削減につながる▼区画整理の見直しを求める要望書を六千筆以上の署名を付けて市長に提出した。その余波は大きく、水面下での動きもある。地区外の人から、農地の減歩や自宅の移転など誰にも相談できず、どうやって苦難を乗り越えたらいいのか、助けを求める相談もあった。区画整理組合が示す農地の減歩率は六二%。一反の農地があっても四畝も残らない。いま、世界中で食糧危機が起きている現状をしつかりとらえ、減反の押し付けや自然・農地を壊す区画整理は即刻中止すべきだ▼名古屋市は二〇一○年の生物多様性国際会議に向けて動き出した。環境問題は喫緊の課題になっている。七月に行われるG8サミットが「世界の恥さらし」にならないことを願うばかりだ。

(る)

(新聞「農民」2008.5.19付)
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2008年5月

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