富山のチューリップ NHKが放映
輸入球根に対抗して“新品種”をPR
県連副会長の水越さんも一役
富山県内のチューリップ畑では、早咲き品種が蕾(つぼみ)を出し始め、いよいよチューリップの季節がやってきました。四月十七日、NHK総合テレビの昼番組「ふるさと一番」で富山のチューリップが放映されました。
番組にも登場した富山県花卉(かき)球根農業協同組合の常務理事で、富山県農民連副会長の水越久男さんの話
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左から2人目が水越さん |
NHKから、富山のチューリップ球根を「ふるさと一番」で取り上げたいと相談をもちかけられたのが三月。番組の内容を検討した結果
、「新品種づくりを紹介しよう」ということなりました。
チューリップ球根の輸入自由化がはじまったのが一九八八年。この二十年で、富山県のチューリップ生産者数は三八%、販売球数は四三%、販売額は二八%にまで落ち込んでしまいました。これに歯止めをかけ、生産を維持・拡大するために取り組んでいるのが「とやまオリジナル品種」の生産と拡大です。
生放送前日から、中継車や高所作業車、電源車が配置され、三十数人のスタッフといっしょに準備を始めました。事前の打ち合わせでできた「台本」をもとに、四回のリハーサル。しかし本番では、リハーサルとはまた違ったやりとりになってしまいました。出演者の皆さんは、全国に放映されるというので、たいへんな緊張と張り合いがあったようです。無事終わって、みんなで記念写真をとりました。
今回放映された砺波市高波地区球根組合の集団栽培ほ場は、新品種の増殖を進めるためのほ場です。このほ場を会場に、昨年から“チューリップ祭り”を開催。子どもたちの写生大会や地域の茶友会による野点(のだて)、おかあちゃんたちが炊いてきたご飯でおにぎりを作り豚汁といっしょにふるまうなど、地域のみなさんと交流を深めています。
(新聞「農民」2008.5.19付)
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