お米はやっぱり主食だね
スローフードフェア2008
日本各地のお米が大集合
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昔、懐かしいわら細工の実演 |
地域や文化に根ざした食の多様性を取り戻し、生産者と消費者を結びつけるスローフードフェア2008が四月二十六、二十七の両日、横浜市西区のパシフィコ横浜で開かれ、各地のスローフード協会や安全・安心、製法にこだわった食品関連業者などのブースが並びました。
今年のテーマは「お米」。国内各地の米が大集合し、主食としての米のよさを改めて見直す機会になりました。
JA山形おきたまの長澤洋一さんは「はえぬき」をアピール。「盆地の置賜(おきたま)地域は、昼は高温、朝晩はさわやかな気温で米の生育に適した気候です。お米も炊いたときに炊き増えし、食味も安定しているから、冷めてもおいしい。おにぎり、お弁当にぴったりです」。
栃木県JAなすのの寺崎政徳さんは、那須地域で作られるコシヒカリを紹介。「内陸性で穏やかな気候なうえに水が豊富です。畜産農家から出される有機たい肥で土作りを行い、生育もよく、粒が大きい。いろんな料理にぴったり」と自慢します。
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各地のお米をPR |
南部は「ひとめぼれ」、中部は「あきたこまち」、北部は「いわてっこ」と各地で米作りが盛んな岩手県。県内で採れた米は「いわて純情米」と呼ばれています。JA新いわての谷地正司さんは、都内の小学校で食育学校を実施し、「給食などでお米をもっと使ってほしい」とアピールに懸命です。
お米食べ比べコーナーでは、日本各地のお米が大集合しました。試食していた大学生、元吉菜緒さん=横浜市栄区=は「お米にこんなに種類があるなんて知りませんでした。炊き方によっても味が違うとは驚きです。好きなお米ですが、改めてよさを見直しました」と語っていました。
わら細工作りの実演、わら草履の展示など、米農家の昔ながらの知恵を紹介するコーナーも設置。「お米から見る日本農業」「お米の歴史」などのセミナーも大好評でした。
(新聞「農民」2008.5.19付)
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