08年メーデー
環境にやさしい農業は地球を冷やす
食料主権を確立し自給率引き上げを
農民連の旗高くかかげ
関連/酪農家の要求かかげデモ
「なくせ!貧困と格差」「ストップ!改憲」「許すな!増税、医療改悪」などをメーンテーマに、第七十九回中央メーデーが快晴の下、東京・代々木公園で開かれ、四万四千人が参加しました。
おにぎり、20周年記念グッズ販売
農民連も「環境にやさしい農業は地球を冷やす!」 「食糧主権を確立し、食料自給率の引き上げを」の横断幕を掲げて元気にデモ行進しました。
またメーデー会場では、古代米入りのおにぎり弁当や二〇周年記念グッズの風呂敷、のれん、めんぱなどを販売。「環境にやさしいめんぱか、これはいい。漆塗りはないのか」など好評でした。
メーデー集会は全国三百五十七カ所で開かれ、多くの農民が参加しました。
東京・千代田総行動
明乳本社などへ抗議
東京都千代田区内の労働組合や民主団体、争議団などが集まって、「08春闘勝利、いのち・くらし・憲法まもる千代田総行動」が四月十八日行われ、集会や抗議行動を繰りひろげました。
このなかで、今年はじめて「これでは酪農を続けることはできない! 私たちは、『生きていく』という立場から『乳価キロ十円以上の引き上げ』の要求を支持し行動をともにします」との酪農家の要求を掲げました。この総行動には畜全協(畜産農民全国協議会)の森島倫生会長が参加しました。
消費者や労働者の励ましを力にして
畜全協・森島会長
全国の酪農家の苦境を訴えるため、明治乳業本社に対し、千代田総行動の仲間とともに要請を行いました。明乳側は当初、正門前で話を聞くという態度でしたが、強く抗議した結果、代表二人を会議室に案内しました。そして、(1)酪農家の経営実態を承知しているか、(2)酪農家が牛を飼えなくなれば、困るのは乳業メーカーではないか、(3)酪農家が経営を続けられるようメーカーの責任で乳価を設定せよ―と要求しました。明乳側は「乳価は関東ブロックなど、しかるべきところに申し入れてほしい」の一点張り。そこで「業界トップの明乳は社会的責任をはたせ」と強く抗議しました。
全国の酪農家のみなさん、みなさんが牛を飼い続けることが、こうした乳業メーカーのデタラメな姿勢をただすことにつながっています。牛乳は、みなさんの手の中にあります。消費者、明乳で働く労働者、そしてこうした経営姿勢を批判して裁判でたたかっている争議団の声。私たち畜産農家に寄せてくれる、こうした仲間の大きな声を力に、いっそうのがんばりで経営を続けましょう。
(新聞「農民」2008.5.19付)
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