「農民」記事データベース20080512-827-12

旬の味


 韓国で強毒性の鳥インフルエンザH5N1が発生している。日本の養鶏場への流行が心配だ▼さらに、人から人への新型インフルエンザの大流行(パンデミック)への懸念も強まっている。鳥インフルエンザH5N1型遺伝子の変異が進み、人への感染が世界中で爆発的に広がり、多数の死者を出す恐れがある。パンデミックはいつ起きても不思議ではなく、各国で対策が急がれている▼日本は他に先駆けて、六千人にプレパンデミック(世界的流行前)ワクチンを接種するとしているが、危機管理ができていない。流行をくい止めるには、最も有効なワクチンを必要なだけ製造することだが、現在三千万人分のワクチンしか確保できない▼アメリカでは全国民の分を製造するが、日本でもアジアの分も含め人口の倍をつくれとの意見もある。しかし、ワクチンメーカーは六社から四社に減り、原料のウイルスを培養する有精卵の確保ができるか懸念されている。国は早急に情報を開示し、国民の不安を取り除くべきだ。

(昌)

(新聞「農民」2008.5.5・12付)
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2008年5月

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