「農民」記事データベース20080512-827-09

“まろやかでおいしい”と評判

今年も作りました 大豆トラストみそ

長野県農民連飯伊農民組合

関連/ギョーザ事件の背景探る


 長野県農民連・飯伊農民組合では三月二十日、恒例の大豆トラストみそづくりを行ないました。遠くは、東京都日野市から二家族がかけつけ、過去最高のおとな二十六人、子ども十二人が参加しました。

 朝五時から四つの大釜で百五十七キロの大豆を煮て、二台のモーター豆つぶし機が大活躍。五百八十キロのみそができあがりました。こうじは、地元の玄米を阿智農産加工組合に委託して塩きりこうじにしてもらったもの。きれいなブルーシートにつぶして冷ました豆を広げ、こうじを混ぜるだけ。水分調整のあと、まるめてビニール袋に計り入れ、樽の中で空気を抜いて詰めます。

 ポイントは表面を平らにして、塩と焼酎をふりラップをして空気を抜いてゴムでしばり、涼しいところに置くことです。最近は重石をしませんが、あまり問題はありません。普通のみそと比べ、まろやかでおいしいと評判で、秋過ぎには食べられます。

 チビッ子も帽子にエプロン姿で、みそをコネコネしてくれました。お昼は五平餅(ご飯をこねてみそだれをつけて焼いたもの)やポテトサラダ、漬物などで、お腹も一杯になりました。

(飯伊農民組合 菅沼浩)


ギョーザ事件の背景探る

兵庫食健連 総会・学習会開く

 農業・食糧・健康を守る兵庫県連絡会(兵庫食健連)は四月十二日、神戸市で定例の総会を開き三十人が参加しました。

 はじめに、柳沢尚事務局長を講師に、「港から見た食と農―中国製冷凍ギョーザ問題の真相を探る」と題して学習会を行いました。柳沢さんは、ギョーザ事件以来、「食と農」に関心が強まり、共同通信や西日本新聞社の取材を受けたこと、数日おきに学習会の講師依頼がきていることを報告。また、二〇〇〇年には香港で、メタミドホスやパラチオンなどによる中毒事件が発生していたと指摘。ギョーザ事件の背景に、輸入食料の検査体制のお粗末さ、海外で加工し冷凍されるものには目が届かないことなどをあげました。そして、国民の健康を守るには日本農業を守ることだと述べました。

 総会では、一年間の取組みと役員体制を決め、その後、近くの須磨寺公園で花見をしながら交流しました。

(兵庫県農民連 上野信行)

(新聞「農民」2008.5.5・12付)
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2008年5月

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