農民連組織にいま“追い風”
攻勢的に会員・読者広げよう
事務局長・書記長・ふるさとネット理事合同会議
G8サミット対抗行動を確認
農民連は四月十七、十八の両日、東京都内で都道府県連の事務局長・書記長と農民連ふるさとネットワークの理事による合同の会議を開きました。会議では、「春の大運動」の取り組みを交流。結成二〇周年を迎える来年一月の全国大会までに会員・読者数で最高の峰を築こうと話し合い、G8サミット対抗行動に向けた取り組みを確認しました。
白石淳一会長はあいさつのなかで、「春の大運動」は全国の奮闘で前年を大きく上回って会員・読者を増やすことができたと報告。中国製ギョーザ事件や酪農問題、「米の作りすぎはもったいない」ポスターへの抗議など、農民連の主張や行動がマスコミでも大きく取り上げられ、注目を浴びていると強調。「世界的な食糧危機のなかで、食料自給率の向上は『待ったなし』の課題だ。国民的な運動で、この異常な農政を打ち破ろう」と呼びかけました。(写真〈写真はありません〉)
笹渡義夫事務局長は第八回常任委員会決定をもとに、農業を取り巻く情勢や「春の大運動」のまとめ、当面の運動方針と組織づくりについて報告。「農民連の主張や行動が国民に共感され世論がうねりとなって広がっていることは、輸入規制と価格補償、食糧主権を実現するたたかい、そして農民連組織への“追い風”であり、一人ひとりの会員がここに確信を持って攻勢的に会員・読者を広げよう」と強調しました。真嶋良孝副会長は、地球温暖化と世界的な食糧危機、G8サミット対抗行動とエコ・グリーン・ウエーブなどの取り組みについて報告しました。
討論では、「“税金の記帳簿を持って対話しよう”と動いたところで会員を増やした」(岩手)、「農家の多様な要求で結びつきを広げ、税金の取り組みで組織拡大に結実させている」(奈良)、「食品分析センターの利用を通じて空白の自治体に会員を増やすことができた。G8サミット対抗行動の成功に向けて、自治体や農協にも呼びかけたい」(北海道)、「税金の取り組みでようやく会員を増やせるようになった。爆発的にがんばりたい」(兵庫)、「道の駅で自給率署名に取り組んだら反応が良かった。最高時の組織まであと一歩」(青森)、「免税軽油で要求を取り上げながら会員を増やすことができた」(宮崎)など、活発な発言が相次ぎました。
また会議では、公害・地球懇政策委員長の歌川学さんを講師に、スライドを使いながら「地球温暖化の影響と対策」について学習しました。
(新聞「農民」2008.5.5・12付)
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