阿見のおいしい里だより
茨城県南農民組合女性部 飯野靖子
見かけはゴツいが、うまい小松菜
小松菜といえば、ホウレン草と並ぶ二大葉物。
私は小松菜派なのですが、うちの直売所ではホウレン草の売れ行きが優勢。栄養的にも負けてはいないと思うのですが。
冬場の露地栽培の小松菜はガッチリとして、霜にも負けず、おひたしにするとヌルヌルとして、甘くて、煮びたしにしても最高。見かけはゴツいが、確かにうまい。
三月上旬、新小松菜の種まき。まだ寒いのでトンネル栽培。暖かい日が続くと、急に伸びだし、あわてて換気。ホヤホヤに育った葉は少しの風にも倒れそうだけど、思い切って覆っているトンネルをはずす。遅霜や強風、大雨に耐え、しっかりとした小松菜…。人間の育ち具合と似ている。
これからの葉物は、虫と伸びすぎに悩まされる。「葉長三〇センチまでしか出せない」という規格がうらめしい…。
《おひたし》
ゆでて、オカカとしょうゆで。
《ごま和え》
《煮びたし》
油揚げと一緒に、しょうゆ、みりん、ダシで味付けする。
《カラシ和え》
《炒め物》
豚肉といため、しょうがをきかせる。塩、コショウをいれ、片栗粉でトロミをつける。
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(新聞「農民」2008.4.21付)
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