後期高齢者医療制度怒り、抗議殺到の中、波乱のスタート
早くもトラブル、ミス続発「中止」を求める国民の声をよそに、四月からとうとうスタートした後期高齢者医療制度。しかし、新しい保険証が届かなかったり、保険料徴収額に算定ミスがみつかったり、トラブルが続出。いま、市町村や広域連合の窓口では、抗議や怒り、問い合わせの電話が鳴りっぱなしです。十五日には、「消えた年金」でまともな解決をしないまま、少ない年金から保険料がはじめて天引きされ、「四・一五ショック」が走っています。これで年金からの天引きは、所得税、介護保険料とあわせて三つにもなります。
「早く死ね」といわれた気分に山形の白幡さん「こんな制度すぐ廃止を」山形県農民連・庄内農民センターの白幡研一さん(79)から、“怒りの便り“が届きました。七十五歳を境に、以上は後期、未満は前期と区分され、後期高齢者医療制度が始まりました。福田首相は「すばらしい案だが、ネーミングが悪い」ということで、“長寿医療制度”となっているようですが、制度の中身はまったく変わっていません。 この制度では、“もう死んでくれ”と終わりを宣告された気分でいっぱいです。政治家は何を考えているのでしょうか!? われわれの年齢になって一番つらいことは、自分が不必要な存在だと思われることです。後期高齢者と言われる人たちは、戦時中は「お国のため」、戦後は日本の復興のため、懸命にがんばってきました。「これからは、保険料も医療費の自己負担もいらない、余生をゆっくり楽しんでください」というのが政治というものではないでしょうか。 いますぐ、この制度を撤廃してください。
岡山
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[2008年4月]
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