「農民」記事データベース20080421-825-02

後期高齢者医療制度

怒り、抗議殺到の中、波乱のスタート

関連/農民連の二氏が当選


早くもトラブル、ミス続発

 「中止」を求める国民の声をよそに、四月からとうとうスタートした後期高齢者医療制度。しかし、新しい保険証が届かなかったり、保険料徴収額に算定ミスがみつかったり、トラブルが続出。いま、市町村や広域連合の窓口では、抗議や怒り、問い合わせの電話が鳴りっぱなしです。

 十五日には、「消えた年金」でまともな解決をしないまま、少ない年金から保険料がはじめて天引きされ、「四・一五ショック」が走っています。これで年金からの天引きは、所得税、介護保険料とあわせて三つにもなります。


「早く死ね」といわれた気分に

山形の白幡さん「こんな制度すぐ廃止を」

 山形県農民連・庄内農民センターの白幡研一さん(79)から、“怒りの便り“が届きました。

 七十五歳を境に、以上は後期、未満は前期と区分され、後期高齢者医療制度が始まりました。福田首相は「すばらしい案だが、ネーミングが悪い」ということで、“長寿医療制度”となっているようですが、制度の中身はまったく変わっていません。

 この制度では、“もう死んでくれ”と終わりを宣告された気分でいっぱいです。政治家は何を考えているのでしょうか!?

 われわれの年齢になって一番つらいことは、自分が不必要な存在だと思われることです。後期高齢者と言われる人たちは、戦時中は「お国のため」、戦後は日本の復興のため、懸命にがんばってきました。「これからは、保険料も医療費の自己負担もいらない、余生をゆっくり楽しんでください」というのが政治というものではないでしょうか。

 いますぐ、この制度を撤廃してください。


岡山
倉敷市農業委員選挙

農民連の二氏が当選

 岡山県倉敷市では四月六日、農業委員選挙(定数四十)が行われました。このうち、六人の定員に対して七人が立候補した旧真備町選挙区では、岡山県西農民連理事の片岡輝夫さん(66)が第一位で、同顧問の黒岡かつみさん(65)が第六位で、それぞれ当選しました。

 組合員二人がそろって当選できた最大の要因は、岡山県西農民連が「春の大運動」のなかで、四十三人の新しい会員を増やしたことです。

 また黒岡さんは、日本共産党公認で立候補し、三月に発表した「日本共産党の農業再生プラン」を前面に掲げてたたかい、二千枚のビラを配布。その結果、地元の対立候補に九票差で競り勝ちました。

(岡山県西農民連 黒岡秀幸)

(新聞「農民」2008.4.21付)
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2008年4月

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