反貧困フェスタ2008社会保障、格差、労働問題などのシンポやワークショップ
貧困・格差問題に取り組んでいる反貧困ネットワークは三月二十九日、東京都千代田区内で反貧困フェスタ2008を開き、市民団体や労働組合などが一堂に会しました。会場内では、社会保障、格差、労働問題などのシンポジウムやワークショップが開かれました。 シンポジウム「労働と貧困」では、首都圏青年ユニオン書記長の河添誠、派遣ユニオン書記長の関根秀一郎、連合会長の高木剛の三氏がパネリストを務めました。 「非正規雇用労働者の労働条件が正規雇用にも悪影響を及ぼしている」と指摘した高木氏は、最低賃金制度の確立を求めました。 関根氏は、労働者派遣の問題点にふれ、三割から五割ものピンハネが横行し、一年契約が三カ月に短縮されるなど不安定化が進行している実態を強調。「非正規労働者の組織化を進めたい」と語りました。 河添氏は、若者の間に不安定雇用が広がり、社会・雇用保険が機能していない現状を告発。九万円の月給で、金がなくなれば実家に帰り、ネットカフェやコンビニエンスストアで夜を明かすなどの実態を語りました。
会場内の屋外コーナー農民連も出店屋外では、生活・労働相談コーナーや古本市、飲食コーナーも設けられ、農民連も出店。産直野菜や讃岐うどん、ポンカン、米、トマトジュースなどを販売し、農業と食の安全を守る必要性をアピールしました。写真下は「貧困・格差にノー!」とポーズをとる集会参加者〈写真はありません〉。
ムダ遣い 霞ケ浦導水計画中止せよ茨城共同運動が第4回総会農民連をはじめ二十六団体・十二地域連絡会が結集して要求実現の共同運動を進めている県民要求実現茨城共同運動連絡会(茨城共同運動)は三月二十二日、第四回総会を開きました。これまで、鹿島鉄道問題やPCB処理施設問題、筑西市民病院の存続問題などに取り組んできましたが、現在重点にしているのは、霞ケ浦導水事業を中止させる運動です。 導水の目的の一つは、異なる水系の霞ケ浦と那珂川を巨大トンネルで結んで生活用水と工業用水を確保すること。しかし、首都圏全体はいまも水余りで、開発はまったく必要ありません。巨大開発に税金をつぎ込むムダ遣いそのものです。 また、那珂川はアユの漁獲量が日本一。そのほかサケをはじめ五十七種類もの豊富な魚類が生息しています。巨大な取水口ができれば「魚の稚魚が吸い込まれ漁業が壊滅してしまう」「異なる水系をつないだら大問題がおこる」「これ以上のムダ遣いをなくし中止すべきだ」など、漁業者も県民も怒っています。 (茨城農民連 大内逸雄)
(新聞「農民」2008.4.14付)
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[2008年4月]
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