東北農団連オレらは虫ケラじゃねえ農業・食料危機突破 怒りの農民大会
東北各県の農民連でつくる東北農業農民団体連合会(東北農団連)は三月二十四日、仙台市内で「農業、食料危機突破3・24怒りの東北農民大会」を開き、雨のなか百十人が参加。「外米輸入こそ資源のムダ遣いだ」「減反のペナルティーやめろ」「食料自給率を向上せよ」など、怒りの声をとどろかせました。 岩木山登山ばやし保存会の豊作を願うお囃子(はやし)で幕を開けた集会では、東北農団連会長の佐藤長右衛門さんが「米自由化以来、十数年ぶりに東北六県の農民が集まった。東北農政局が作った『米作りすぎポスター』は、農民のつくる喜びと誇りを投げ捨てさせるものだ。万感の怒りをこめて抗議する」とあいさつ。青森の沖津正博さんは「おれらは虫けらじゃねえ、人間だあ。負けずにがんばろう」、秋田の渡辺晃さんは「自分は後継者だが、こんなに米価が安くては新規就農者も生まれない。未来ある若者のためにも米価をあげてほしい」、岩手の高田一郎さんは「税金申告したが、やっと黒字だった。農機具が壊れたらもう続けられない」、宮城の黒沢稔さんは「農水省は再生産ができるように下支えしてほしい」、山形の梶昇司さんは「JAが種もみは現金と引き換え、再建計画をたてないと融資しないなど農家いじめをしている」、福島の斉藤房子さんは「酪農経営が大変だ。水より安い牛乳だが、歯を食いしばってがんばっていく」―各県から怒りの発言が相次ぎました。 「東北は日本の食料基地。われわれは地域農業を守り育て、国民と固く手を携え、日本農業の再生のためがんばりぬくことを決意する」との特別決議をあげ、力強く唱和しながら仙台市内をデモ行進しました。
東北農政局との交渉では、「米作りすぎポスター」の撤去・回収など十一項目を要求。佐藤会長らが「ポスターは、すでに世論から審判がくだっている。非を認めるべきだ」など、農政局の姿勢をただしました。田中宏樹企画調整室長は「表現が短かった。さまざまな誤解を与えた」と答え、ポスターの内容に問題があったことを認めました。 なお、日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員や宮城県労連、新婦人、青葉上杉九条の会など、多数の団体が支援にかけつけました。
(新聞「農民」2008.4.7付)
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[2008年4月]
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