旬の味
区画整理組合から、はげしい立ち退きを迫られている。それに対して「クロガネモチの木と野田農場を含む自然環境を守る会」は、名古屋市長あてに存続を求める要望書を提出した。集まった署名は六千筆以上▼区画整理事業は、環境破壊そのもの。仮換地の指定もせず、工事承諾書に三文判ひとつで広大な造成地ができる。暮らしてきた街がまったく違う街になる。地域の文化、伝統が、そしてふるさとが消える。農地は開発の絶好のターゲットだ。食糧をはぐくむ場所を破壊してどうするのか。体力のある農家が激減している。あと五年、日本は持つのか…▼今年は七月に北海道・洞爺湖でG8サミットが開かれる。名古屋市では五月に、生物多様性cop10が開催される。環境問題と農業は密接だ▼地元の中日新聞が一連の出来事を何度も取材に訪れた。ヘリコプターで農場と間近に迫る造成地を上空から撮影し、その記事が掲載された。市側、組合の理事たち、そして地元住民の反応が気になる。 (る)
(新聞「農民」2008.3.31付)
|
[2008年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2008, 農民運動全国連合会