「いわて食農ネット」発足盛岡で設立総会 県民の共同めざし
岩手県食健連(国民の食糧と健康を守る岩手県連絡会)と、いわてコメネットが合同し、食と農をめぐる新たな県民運動組織「いわて食・農・地域を守る県民運動ネットワーク」(略称・いわて食・農ネット)を設立する総会が、三月一日、盛岡市で開かれました。 会長に選出された荻原武雄氏は「食料の海外依存と農業つぶしによって、食の不安、農業・地域社会の崩壊など、岩手県内にも危機的な状況がある。食・農ネットではこれらの問題に立ち向かう県民の共同をめざしたい」とあいさつ。当面、全国食健連に参加しながら、地域ごとの学習会や行動を提起していく予定です。また、東北農政局が作製した「米作りすぎポスター」に対し、「総会の名で抗議文を送ろう」との提案が参加者から出され、満場の拍手で確認されました。 記念講演では、小田切徳美氏(明治大学教授)が限界集落問題を通して、「過疎法の失効・中山間地域直接支払制度見直し・昭和一けた世代の後期高齢者入りという『二〇一〇年問題』が迫っている」と強調。「農業の振興と住民自治を軸とした地域の協同で農山村の再生をめざすことが大事」と問題提起しました。 (岩手県農民連 岡田現三)
(新聞「農民」2008.3.31付)
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[2008年3月]
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