タイの輸出価格トン当たり500ドル超
ベトナム・インドは「輸出制限」
急騰つづく国際米価
日本は国際情勢に逆行
強制減反は時代遅れ
関連/料理紹介
国内では、米生産が過剰だと言って、米穀関係業界代表の連判状や東北農政局作製の「米作りすぎポスター」まで動員して、強力に推進されている米の生産調整。しかし、同じ農水省が発表している国際穀物情報には、まったく逆の状況が示されています。
別
図でみるように、今年に入って国際米価は急騰しつづけており、三月上旬には基準となるタイ米が、ついにトン当たり五百ドルを超える事態となっています。アメリカ産の長粒種では、これをさらに八十ドル上回って六百ドルに近づいています。
昨年十月以来、米輸出国のベトナムやインドが輸出制限を続け、主としてベトナムから米を輸入しているフィリピンでは、国民の食糧不足に当面し、アロヨ大統領がベトナム政府に米輸出を懇願したと報道されています(3月7日付日本農業新聞)。
ジャポニカ米の最大輸出国であるオーストラリアでは、かつて二百万トンあった米収穫量が、大干ばつによって、この春(現地では秋)わずか一万五千トンしか収穫できないと予想されています。
こうしたいまの世界における米情勢からみても、日本政府が推進している強制減反は、国際情勢に逆行する時代遅れの政策といわねばなりません。国民の主食である米は、国内で十分に生産できる条件を維持・強化する政策が求められています。
(Y・H)
料理紹介
《黒豆さくら寿司》
鮮やかなピンク色のお寿司です。
〈材料〉 (6人分)
白米4合 黒豆1/2カップ 酢90cc 砂糖60g 塩小さじ1.5 酢じめの魚介類、錦糸卵、絹さや、など
〈作り方〉
(1)黒豆はフライパンで香ばしくなるまで炒っておく。
(2)米は洗って、通常の水加減をし、豆を加えて炊く。
(3)酢・砂糖・塩を合わせておく。
(4)炊き上がったら、すし桶に移し、(3)を合わせる。
ここでピンク色になる。
(5)彩りよく皿に盛る。
《牛乳もち》
柔らかくて、お年寄りでもおいしくいただけます。
〈材料〉
牛乳300cc 片栗粉50g 砂糖50g きなこ少々
〈作り方〉
(1)牛乳に片栗粉、砂糖を入れて、弱火で温める。
(2)固まってきたら、きなこをまぶしてできあがり。
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(新聞「農民」2008.3.24付)
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