「農民」記事データベース20080324-821-03

国際女性デー

日本の食料は6割輸入 どうする?

格差と貧困なくそう 輝かせよう9条
世界の女性と連帯 中央集会

関連/食の安全と農業考えるシンポ


 「なくそう!格差と貧困 輝かせよう!世界の宝・憲法九条」――世界の女性が連帯する日、「国際女性デー」。三月八日、東京・九段会館で中央集会が開かれ、農民連女性部をはじめ千二百人の女性が集いました。(写真〈写真はありません〉

 キューバ大使から贈られた真っ赤なカーネーションが飾られた舞台に登壇したのは、主催者あいさつした日本婦人団体連合会会長の堀江ゆりさん。「反核、平和、平等な権利の実現をめざして、子どもたちの未来のため、世界中の女性たちと大きく手をつなぎましょう!」と呼びかけました。

 交流と連帯の広場では、農民連女性部がギョーザ姿で登場。「世界中で深刻化する穀物不足。食料の六割を輸入している日本はどうするの? 食料自給率の向上を! 食糧主権を確立し、日本の農業・食料と環境を守ろう!」と呼びかけ、拍手が送られました。

 ジャーナリストの堤未果さんが「なぜ女性が未来を変えられるのか――アメリカ格差社会に見る新しい構造」をテーマに記念講演したほか、弦楽四重奏のミニコンサートと、プログラムも多彩。

 集会後「憲法改悪反対!」「日本の農業と食料を守れ」などと訴えながら、デモ行進しました。


食の安全と農業考えるシンポ

千葉 大網白里町農民組合の呼びかけ

町長 農業を基幹産業に、地産地消すすめる

 千葉県大網白里町で二月二十三日、「食の安全と農業を考えるシンポジウム」が開かれ、六十四人が参加しました。大網白里町農民組合が呼びかけ、町や農業委員会、農業団体の賛同を得て開催したもの。

 シンポジウムでは、「地産地消を通じて、農業を町の基幹産業として進めたい」と堀内慶三町長が発言。農業委員会会長代理の池田一昭氏は「農業委員会として安い米価に対して、国や県に意見書を提出した」、また後継青年で農業研究会副会長の池田延好氏は「食育を通じて、生産者と消費者をつなげていきたい」と述べました。千葉県農民連の小倉毅事務局長は、食料自給率三九%の実態や食糧輸入が危うい時代になっている問題を報告し、食糧主権の大切さを訴えました。

 参加者から「今の農業では未来がない。がけっぷちの状態だ」「生活のできる米価にしてほしい」など切実な声が出されました。町長は「国・県にどんどん要望をあげていく。学校給食に地場のものを入れ、直売所や朝市など地産地消の取り組み進めていきたい」と発言。最後に、こうしたシンポジウムを引き続き開催していくことを全体で確認しました。

(千葉県農民連 佐久間久良)

(新聞「農民」2008.3.24付)
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2008年3月

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