春の大運動
各地の取り組み
関連/米屋と農家の生き残る道は?
千200人の峰を初めて超す快挙
福島県連 福島県連は、創立以来初めて会員千二百人の峰を超えました。県南農民組合が五人、県北も五人、郡山が二人、会津が三人を拡大し、一気に目標を突破しました。まさに快挙です。
県連では「今後、若干の会員減もあるので、さらに会員を増やし千二百人を大きく超えて二十周年を迎えられるよう最後の最後まで『執念』を持って奮闘しましょう」と呼びかけています。
記帳会参加者の半数が組合加入
広島県連 二月十八日、北広島町で記帳会を開催。先日開いた相談会に参加した人や今回初めての農家を含め十人が参加。このうち五人が、その場で加入しました。初めて参加した農家は、還付金が出ることが分かって大喜び。今後はもっと農民連に協力したいと約束しています。広島県連の会員拡大は、これで十人に到達しました。
ダイレクトメールでご案内送付
鹿児島県連 鹿屋市の吾平町農民組合では、二月十日から三日間、税金と農業用軽油免税の説明会を行い、二人が組合に入会することになりました。まず、農民連の紹介や軽油免税、税金申告のやり方などを書いたチラシを作製して、町内の畜産農家へダイレクトメールにして七十九通送付しました。一日目、二日目は組合員のみで新しい人は参加しませんでしたが、三日目になってはじめて「手紙を見た」と言って二人の農家が参加しました。二人とも、軽油免税や税金ノートに大きな興味を示し、入会を約束してくれました。
会員を拡大した吾平町の取り組みをニュースで知った鹿児島市農民組合でも、説明会の計画がすすめられています。対象者のリストを作成してダイレクトメールを送ろうと、名簿を作成中です。
農民連の還付申告をすすめられ
奈良県連 二月十七日、雪のちらつく奈良市大柳生地区の公民館で開かれた税金相談会に、兼業コメ農家のNさん夫婦が訪れました。農民連の還付申告をすすめられて、「農業は大事だが、なんで自分の給料までつぎ込んでコメづくりをしなければならないのか、腹が立っていた。なにか良い手はないか、以前からずっと思っていた」と、確信を持って加入してくれました。外国からコメを輸入して、低米価でコメを作らせている農政を変えること、そして農民連の還付申告で実利を得ること、こんな気持ちの農家がいっぱいいるはずです。会員拡大は、知り合いからの声かけがカギです。
自宅で直売しているTさん。「農民連のシールを張った野菜のほうが、張らない野菜より売れ行きが良い。中国製ギョーザ中毒事件で、農民連の食品分析センターがたくさんテレビに出た影響でしょうか」と話しています。ますます農民連の出番です。
―若い米屋の会例会―
20人参加、意見交換に交流
米穀業界にかかわる若手の後継者集団、若い米屋の会(略称・若米会)は、横浜市内で十一回目の例会を開きました。新潟、栃木、千葉などから約二十人が参加、交流を深めました。(写真〈写真はありません〉)
この日の例会のテーマは、米屋と農家がお互いに協力し合って生き残る道を探ること。付加価値のある米づくりや販売、国や消費者ができること、今後想定される食糧不足の下での米販売などについて、米屋や生産者など四つのグループに分かれて、熱心に議論した後、意見交換が行われました。また、農民連の生産者から文書で意見が寄せられました。
米屋さんが「実際に米づくりにたずさわってみて、消費者にリアルに生産者の苦労や思いを伝えられるようになった。ただ売ればいいのではなく、そのお米がどういう値打ちや農家の思いが詰まっているのか、伝えていくことが大事」と発言。また「消費者に必要とされる米屋になりたい。そのためには、何が必要か」との提起もあり、「生産者は自分のお米を自信を持ってアピールしてほしい。消費者が納得すれば、生産費を償う価格で販売できる」「今の価格は、集客のためスーパーなどの大手小売りが決めている。どうしたっておかしい」との意見も出されました。
(新聞「農民」2008.3.17付)
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