明治乳業
史上空前のボロもうけ
売り上げ落ちて製品値上げも企業益増のため
農家から買いたたき、労働者に過重労働
存亡の危機にある酪農家をしり目に、業界大手の明治乳業(明乳)は史上空前のボロもうけ。その一方で、農家を安く買いたたき、労働者に低賃金・長時間労働を押しつけています。
明乳は、〇七年三月の決算で、経常利益は史上空前の百八十三億七千万円を記録。売り上げが年々落ち込むのとは対照的に右肩上がりでもうけを増やし続けてきました(グラフ)。役員報酬も取締役一人につき千七百万円という高額が支払われています(〇四年度)。
この間、乳業メーカーが引き上げた乳価はわずか三円。一方で、明乳は昨年末から今年にかけて、牛乳やヨーグルトなどを軒並み値上げしましたが、自らのもうけを維持するための値上げにすぎず、ぎりぎりまで追いつめられている酪農民や負担を軽減するにはほど遠いものです。
またここ四、五年で定年退職者が出たあとは、その多くを非正規・臨時雇用従業員で穴埋め。従業員総数を年々減らし、臨時雇用の割合を増やしながら、コスト削減を図ってきました。
明乳は、人気商品などに設備投資を集中しながら、もうけの維持にきゅうきゅうとしています。
(新聞「農民」2008.3.17付)
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