「農民」記事データベース20080303-818-05

本の紹介

安保破棄実行委「日本の軍事費 巨大なムダと利権」

読めば読むほど“軍事ムダ”に怒り


日本の軍事費 巨大なムダと利権 安保破棄中央実行委員会は、安保がわかるブックレットの第三弾、「日本の軍事費―巨大なムダと利権」を発行しました。

 ふだん“ムダな軍事費”と言いながら、その実態をよく知っている人は少ないようです。このブックレットを読むと、「どうしてこんな戦車や戦闘機に何十億、何百億という巨額を費やす必要があるのか」と怒りがわいてきます。

 漁船を真っ二つにして父子を海に投げ込んだイージス艦は、なんと千四百億円。「ソ連脅威論」の中で配備された九十式戦車は一台十億円。しかし、重すぎて日本の道路や橋を通行できません。まさに“動く粗大ゴミ”。ソ連が崩壊しても毎年のように配備が続き、〇八年度予算までになんと三百三十三台。

 岩国市の米軍空母艦載機移転にみられるような軍事費を使ったアメとムチの政策、そして毎年六千億円の思いやり予算。沖縄では、米軍の海兵隊員が女子中学生を暴行し、酒に酔って民家にあがりこんだり、こんな米兵のために一人あたり千三百万円も“思いやる”必要がどこにあるのでしょうか。また、防衛官僚にむらがる軍事企業、その構図がさらけだされた守屋事件。防衛省に水増し請求する軍事企業、その軍事企業に過払いをする防衛省―これを“癒着”と言わずばなんと言う。

 兵器は人を殺す道具ですが、福祉・医療は人を助けて救うもの。“九条守れ”の取り組みとあわせて、“軍事費削れ、暮らし・福祉・教育にまわせ!”の声を大きくしていきましょう。このブックレットは、こうした運動をすすめるうえでも最良のテキストです。

▼問い合わせ・注文は、安保破棄中央実行委員会。TEL03(3264)4764 定価400円

(新聞「農民」2008.3.3付)
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2008年3月

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