「農民」記事データベース20080303-818-04

平和への思い・9条守る決意

百里平和初午まつり(茨城)

車座になって語り合う

関連/農林中金 海外投機に失敗 農漁民の資金1057億円損失


 茨城県小美玉市の自衛隊百里基地隣接の平和公園で、二月十一日、「百里平和初午まつり」が行われました。当日は晴天に恵まれ、東京などからも参加があり約四百人でにぎわいました。公園内では、平和団体や民主団体の模擬店が多数出店され、参加者が平和への思いや憲法九条を守る決意を車座になり語り合っていました。(写真〈写真はありません〉

 農民連では、百里基地反対同盟の梅沢優さんの九条田んぼで収穫した古代米とおにぎりをはじめ、やきいもや土佐文旦、国産大豆、キウイフルーツなどを販売。また、「食の安全と自給率向上、地域農業の振興を求める請願署名」や「無駄なダム建設を撤退し、水道料の値下げを求める請願署名」、「きょうされん国会請願署名」をたくさん集めました。八十歳になるという参加者は「満州(中国東北部)で戦争を体験してきたが、絶対に戦争を繰り返してはダメだ、そのために毎年ここに参加している。」と熱く語っていました。

 最後にヒューマンファマーズや茨城センター合唱団とともに、全員で平和への思いを込めて合唱しました。

(茨城農民連 大内逸雄)


米国サブプライムローン問題

農林中金 海外投機に失敗
農漁民の資金1057億円損失

 国内では、農協などに対して「JAバンク自主ルール」による経営破たんの未然防止を名目にした厳しい資金運用先制限を指導している農林中央金庫。その中金が、組合員である農漁民から預かった資金を使って、海外で投機的運用に失敗し、一千億円を超える損失を出していることが判明しています。

 アメリカの低所得者向け住宅ローン、サブプライム問題で、昨年十月現在までに、含み損を加算して千五十七億円もの損失を出していることが明らかになっています。農林中金によるサブプライムローン関連金融商品への運用総額は、四千八百億円といわれており、今後も損失額の拡大が予想されています。

 農林中金は、「五十兆円近い総資産のわずか一%未満に過ぎない」と説明しています。しかし同じ中金が、国内では一組合で数億円の貸付金未回収に、農家経営を破たんに追い込んでも農協に回収を迫っている姿勢と比べても、これは軽視できない事態です。

 協同組合はそれ自体が、歴史的に投機的事業運営を厳しく戒めており、まるでヘッジファンドのようにハイリスク・ハイリターンを求める資金運用は、協同組合金融とは決して相いれないものといえます。

(Y・H)

(新聞「農民」2008.3.3付)
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2008年3月

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