「九条りんご」大好評
福島
関連/秋晴れの下、親子連れで「九条田んぼ」の稲刈り
井上ひさしさん迎えての講演会
会場で販売、予約客が続ぞく
「福島県九条の会」主催で「九条の会」呼びかけ人の一人、作家の井上ひさしさんを迎えての講演会が、十月二十一日、福島市で開かれ、福島県北農民連は会場で「九条田んぼ」、「九条りんご」の取り組みを紹介しました。(写真〈写真はありません〉)
春に行った九条田んぼの田植えや軽トラパレード、秋の収穫祭、九条りんごのシール張りなどを拡大パネルや写真で展示。会場に集まった約二千人から注目を集め、「九条田んぼって、すごいね」、「来年は農民連の取り組みに参加したい」など大好評でした。
九条米や九条りんごの予約販売をしたところ、参加者から続々と予約が入り、おいしい米やりんごを食べて憲法九条を語り、守っていくことで農業も守れることを訴えました。福島県北農民連では、今後も「九条守れ、農業守れ」の取り組みを進めていきます。
会場では、“平和のメッセージ・シンガー”佐藤真子(まさこ)さんの弾き語りが行われ、「見上げてごらん夜の星を」や「紅葉」を参加者全員で合唱しました。
そのあと、井上ひさしさんが「理想と現実、憲法」と題して、おもしろい話をおりまぜながら講演。参加者からは「憲法が世界で果たしている役割がわかった」、「憲法を守る運動をこれからも大いに広げよう」など多くの感想が寄せられました。
(福島県北農民連 服部崇)
群馬・富士見村
「平和を守ろう」との願いを込めて植えた、群馬県富士見村の「九条田んぼ」が実り、十月二十日)稲刈りを行いました(写真)。前日の荒天から一転して秋晴れの中、新婦人前橋支部の親子連れなど約二十人が参加し、「九条守ろう」の稲文字を刈り取りました。
農民連会員のおじいさんから鎌の使い方を教わり、稲刈り開始。一束刈るごとに歓声を上げながらていねいに置いていく子、その一方では、早々と飽きてしまい水遊びにはしる子も…。初めての「束まるき」にはお母さんたちが大奮闘、子どもたちも手伝ってハサに掛けます。二時間ほどのキツイ作業の末、無事ハサ掛けができあがりました。
農民連会員が持ち寄った赤飯や豚汁の昼食を囲んで、“タダ働きしても赤字”になるあまりに安い米価や、自給率一二%への道をすすむ農政などが話題になりました。参加者から、「平和や食糧について改めて考えるいい機会になった」との感想が寄せられました。
(群馬農民連 目黒奈美子)
(新聞「農民」2007.11.19付)
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